【呪術廻戦】彼女が最期に、残したもの。

episode.18 ページ18

◇貴方side



からだじゅうがいたい。



まわりにこわいのがたくさんいたから、死にたくなくて、ひっしだった。



そしたら、なんかへんなのが出てきた。



おへそのところから、へんなのが。



いつもの、バリアみたいなのとはちがったもの。



それから…………………どうしたんだっけ。



もう、ねむくてねむくて。



そんなとき、しらない男の人がわたしにはなしかけてきた。



また、あのこわい人たちかな。



けど、ちがった。



あぁ、



この人、






_____________________わたしのおとうさんだ。







わたしと、おんなじ人。


げとうさんが、おしえてくれた。


白いかみで、青いめの人はわたしと、おとうさんだけだって。


ねぇ、どうして泣いてるの？


ゆずき、ってだれ？


どうして、そんなにあやまるの？


あやまるのは、わたしのしごとだよ？






五条「………５年もｯ……５年もｯ………見つけてあげられなくてｯ………ごめんｯ…………ごめんねｯ…………」






５ねん。


５ねん、って……………


わたしが５さいだから…………


ねぇ、おとうさん。


わたしのこと、さがしてくれてたの…………？


ほんとうに？


ほんとう、に？


うそじゃない？


そう、ききたかったけれど、わたしをみて泣いてくれてるんだっておもったら、めのまえがゆれてきて。



泣くな。


うるさいから。



しせつでそう言われて、泣かないようにしてたのに。


どんどん、今までのがぜんぶでてきてるみたいに。


こえをあげて、泣いてしまったんだ。









？「A」




？「A」




さっきのおとうさんの、こえがする。


いったい、いつねちゃったんだろうか。


あたたかいふとんだ。


あたまをなでてくれるのは、おとうさん？



五条「起きちゃった？」



じぶんとおなじ、白いかみで青いひとみ。


ずっと、きもちわるいって言われてたけど、日があたると、こんなにきれいなんだ…………



五条「覚えてる？僕の事」



うん、おぼえてる。


「おと、さん………」



五条「！？………………そっか、『お父さん』って、呼んでくれるんだね」



え…………？



五条「ごめんね、A。見つけてあげられなくて、一人で寂しかったよね」



さびしくは、なかったよ。ひとりでもへいきだった。



五条「だから、さ。これからは一緒にいてもいいかな」



「えっ…………………」



五条「愛しても、いいかな」


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