たとえ足が動かなくても、私は自分の宝物達を守ってみせる。

episode.7 ページ7

◇貴方side



『任務だ、アルネイス』


「了解」


『今回はバーボンと組め』


「分かった」


『今回からバーボンとの仕事を増やす、いいな』


「………了解」


『なんだ、不満か』


「いいや、任務に向かう」


バーボンと仕事か、面倒なことになったな。









バーボン「アルネイス、今日はよろしくお願いします」


「あぁ」


バーボンから任務内容を聞き、私は指定地まで愛用のライフル銃を担ぎ移動する。


耳につけたイヤホンからバーボンの合図を待つ。


『想定外の事態です、アルネイス』


「ターゲットの位置は」


『今送ります』


「こちらは外側から狙う、バーボンは内側から」


『了解』


この廃ビルは外からだと狙いづらい。けど、バーボンから送られてきた地図にある発信機があるからなんとかなるだろう。


師匠には負けるが、スナイパーとしての腕には自信がある。


「バーボン、そのまま追い詰めろ」


ここからターゲットまでは700ヤードと言ったところか。狙いを定めて愛用のライフル銃の引き金を引く。









「任務完了」


『お見事、退散しましょう、車を回します』


イヤホンマイクを切った瞬間、足に激痛が走りだした。


「〜〜〜〜〜〜ｯ！！！」


薬の時間がｯ


立っていられなくなり、地面に倒れてしまった。急いで腰のバックから小型注射器を出し、震える手で足に刺す。


「ｯｯｯ………………………はぁｯ…………はぁｯ……」


バーボンが待ってる、早く行かなきゃ…


足に鞭打って立ち上がりおぼつかない足取りで指定地に向かった…







バーボン「大丈夫ですか？顔色が悪いようですが」


「………気にするな」


バーボン「………」


バーボンは何か言いたそうな顔をしたまま、車のアクセルを踏んだ。


汗が止まらない、これはやばいな………


私はバックから薬を取り出し、数種類を一気に口に入れ、水を大量に流し込んだ。


バーボン「なにか病気なんですか」


「詮索するな」


バーボン「ただ気になっただけです、着きましたよ」


「あぁ………」









バーボンが行った後に隠してあった車に乗り込む。


さっきの薬のおかげでだいぶ良くなった。さっさと家に帰ろう。妹たちが待ってる。







◆バーボンside


アルネイスを送り、自分も安室の方の家に向かった


助手席をふと見ると、下の方に何かが落ちている。


「薬か……？」


たぶんアルネイスが落としたものだろう。


「(後で調べてみるか)」







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