episode.40 ページ40
◆安室side
違うッ!!っと叫んで涙を流しながら飛び出した彼女。
あの涙…………あの表情………彼女だってすぐ分かった。
今日もずっと一緒にいたじゃないか。
「Aさん………ッ!!」
Aさんがアルネイス………僕の中で矛盾がぐるぐると渦を巻いている。
アルネイスはあの黒ずくめの組織の幹部。当然人を何人も始末している。今日だってそうだ。そんな事をあのAさんが出出来るわけがない。そう思いたい。
それにアルネイスは自分の足で立って、さっきも走っていったじゃないか。
「……………まず落ち着け」
………………ッ!?
ちょっと待て、良く考えればおかしいことばかりじゃないか。アルネイスと任務を共にしてきて、どうしても始末しなくてはいけないターゲット以外は絶対に傷付けなかった。
他の奴らは接触したら始末するのがルールだった。たとえ何の罪のない人でも容赦なく始末する。けど彼女だけは違かった。
ターゲットの中には、警察に捕まっていた者達もいた。その情報は警視庁のセキュリティがかかったから組織には気付かれなかったのだろう。たぶん警視庁の中に協力者がいるのだろう。
だが決定的な証拠がなかったからそうだとは言い切れなかったが、これではっきりした。
なんでもっと早く気づかなかったんだッ!!
おもわずハンドルを殴ってしまった。
あの後車を端に止めて後を追いかけたらもう既に彼女の姿は無く見つけることは出来なかった。
次の日、彼女の家に向かった。出迎えてくれたのは俊太くん。
俊「安室さん、おはようございます。こんな時間にどうしたんです?」
「Aさんは………?」
俊「あー、昨日僕友達の家にいたんですけど朝いきなり電話来て“ちょっと出かけなきゃいけなくなったから、妹たちを宜しく”って、すごく謝ってました」
安室「そ、そう………」
俊「行き先教えてくれなかったんですけど、安室さん知ってます?」
「い、いや僕も知らないんだ。朝からごめんね」
俊「いえ………何かありました?」
「え、あ、いや、何でもないよ………」
Prrrrrrr..........Prrrrrrr..............
「はい」
佐藤『おい降谷!今どこだ!合同会議始まるぞ!』
「………すみません、今すぐ向かいます」
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ゆきな☆(プロフ) - Jさん» Jさんこんばんは!読んでいただいて嬉しいです!そんなに褒めていただけるなんて( ´ ` *)この後の更新も頑張ります(*`・ω・)ゞ (2019年10月5日 20時) (レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
J(プロフ) - ゆきな☆さん!こちら今日初めて読んだのですが!!とても面白いです!!貴方は天才ですか!?神ですか!?これからも応援します!! (2019年10月5日 20時) (レス) id: 9ce90acf92 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな☆(プロフ) - 桜姫さん» コメントありがとうございます( ´ ` *)更新頑張ります(*`・ω・)ゞ (2019年10月5日 8時) (レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
桜姫(プロフ) - 楽しく読ませてもらってます!更新楽しみにしてますね!!! (2019年10月5日 0時) (レス) id: 5dc3c63b60 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな☆(プロフ) - あんかけさん» ありがとうございます( ´ ` *) (2019年10月1日 19時) (レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆきな☆ | 作成日時:2019年6月14日 11時