たとえ足が動かなくても、私は自分の宝物達を守ってみせる。

episode.38 ページ38

◇貴方side



いきなりされた告白。でも彼の目はまっすぐとこちらを見つめている。


「…………………私なんかじゃなくて、もっと違う人のほうが…「Aさんがいいんです」……」


安室「車椅子とか、そんなの関係ないですよ。Aさんが隣にいてくれたらいいんです」


確かに車椅子や、妹たちがいるから彼に迷惑がかかるかもしれない。でも他にもっと大きな理由がある。


彼はまだ知らない。私がアルネイスだってことを。


「…………………考えさせてください」


安室「分かりました。急いでませんから、ゆっくり考えてください。いきなりすみませんでした」


おやすみなさい。と言って帰っていった彼。


「………………」


きっぱり断れなかった、私は彼のことが好きになっていた。でも、ごめんなさい。


貴方が私がアルネイスだと知ったときに、どんな顔をするだろうか。どう思うのだろうか。


「ごめんなさい………安室さん……………」









Prrrrrrrrr.........Prrrrrrrrr.........




ジン『任務だ、アルネイス』


「了解……………………」







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