たとえ足が動かなくても、私は自分の宝物達を守ってみせる。

episode.16 ページ16

◇貴方side



すず「ついたー！」


はる「はやくーはやくー！」


園子「まだ待ってなさいね」


歩美「楽しみだねー！」


すず「うん！一緒に乗ろ！」


歩美「うん！いいよー！」


春達すっかり仲良くなっちゃって、よかったわ。


俊太「姉さん薬、飲んだ？」


「あ、今水買って飲むわ」


俊太「……忘れてたでしょ」


「……ごめんなさい」


俊太「水なら俺買ってくるよ」


「それくらいいいわ、俊は春達見てて」







自販機は……あった。


Prrrrrr............


鳴ったのはプライベートではなく組織用の黒いスマホ。


「はい」


『任務だ、アルネイス』


「今日か？」


『いや決行は明後日、それまでにバーボンと準備しろ』


「了解」


よかった、みんなといる時に鳴らなくて。このスマホは自動的に声が変わるよう細工をしてある、けど口調が変わるからあまり誰かの前では使いたくない。







安室「遅かったですね」


「ちょっと、小銭落としちゃって」


安室「大丈夫でしたか！？」


「ええ、なんとか拾えたので」


安室「そういう時は呼んでくださいね」


「ありがとうございます」


園子「さぁガキんちょ共！行くわよ！」


「「「おー！」」」


すごく楽しそうな子供達を見て、今は任務の事は忘れ思いっきり楽しむことにした。









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