神様っ！！なんて所にトリップさせてるんだっ！！

episode.9 ページ9

◇貴方side



あれから何日か過ぎて。降谷さんと全く会わなくなってしまった。


いやいやいや、殺されに行くわけじゃない。ちょっと遠めにちらっと見たいなって思っただけで。


まぁでも、帰ってきてはいる事は知ってる。だってこの前たたんだ降谷さんの洗濯物なくなってるもん。さすがに降谷さんの自室に入るわけにはと思ってずっと置きっぱなしになっていたけれどなくなっていて吃驚した。


「大変そうだなぁ、大丈夫かな」


超ストイックでプライドエベレストの超人だしな。いつも日本の為にご苦労様です。


「さ、やるぞぉ！」


今日は待ちに待った仕事初日。実はもう新しい職場を見つけて脱ニートしてたんですよ！その仕事というのは、ウェディングプランナーで。前の世界でもしていた仕事だ。


就職して7年勤めていたから、今更違う仕事って言われても思いつかずにここに落ち着いた。この仕事、結構好きだしね。




矢澤「Aちゃん経験あるし覚えも早いから助かっちゃうわ、ありがとう」


「いえいえ、先輩が分かりやすく教えて下さるからですよ」


矢澤「もう、嬉しいこと言ってくれるわね」


先輩可愛い。好き。今日のお昼は一緒に近くのカフェ行こうって誘ってくれたし。


矢澤「そういえば、Aちゃんって結婚してるの？」


「あ、はい」


矢澤「指輪、してないのね」


「あっ、」


やっべ、ここにきてからずっとしてなかったんだった。降谷さんしてたな、シルバーのやつ。なんで気づかなかったんだろう。てか、その前にどこにあるだろ。


「今日忘れてきちゃったんですよ」


矢澤「あら、旦那さんが悲しんじゃうわよ？」


「あははー」


帰ってからガチで探そう。うん。









「……あったぁ！」


良かった、ほんと、見つかって。てかこんな所に仕舞ってるとか、いいのか……？


「……」


直接降谷さんから貰ったわけではないし、彼女は付けていなかったし。だから付けていいのか悩むところだけど、ブライダルプランナーやってる人が結婚してるのに指輪してないとか……


いいや、しよう。あ、すっと入った。


「……綺麗」


私なんかが嵌めていいのか？世界中の安室の女様達が怒り狂うか？


「ま、いっか。役得ってやつ？」


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