神様っ！！なんて所にトリップさせてるんだっ！！

episode.8 ページ8

◆降谷side



降谷Aの様子がおかしいなと感じた日から一週間後にやっと仕事から解放されて。結構遅い時間に帰宅できた。


仕事中に通帳を調べたら、いつもなら定期的に彼女の方に引き落とされているはずなのに、それはなくて。おかしいと思い彼女のを調べると現金が振り込まれていた。


一体どこから？と思い色々調べたら、最近高級ブランド買取の店に行っている事が分かった。一体どういうことだ？引っ越しするつもりか？いや、それでもブランド好きの彼女がこんなに手放すわけがない。


それに、最近仕事を始めたときた。一体どうしたというのだ。あの彼女がそんな事をするなんて、全く理解が出来ない。


どうせ、またどこかに泊まっているんだろうな。そう思っていたのに、家の中の異変に気がついた。


掃除された部屋。とても、一週間掃除されていないような家には見えない。


そして、洗濯物か、あれは。俺のがソファーに綺麗にたたまれて、積み重なっている。仕事用のシャツにはちゃんとアイロンもかかっている。


キッチンに向かうと、調味料がわずかに減っている事にも気が付いた。冷蔵庫には俺が買ったものがいくらか無くなっていて、無かったはずのものが買ってある。


「……夢か？」


最近忙しかったからな。とりあえず風呂……


「掃除されてる……」


そっと、物音を立てずに向かった彼女の部屋。


……寝てる。


おいおい、嘘だろ。


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