神様っ！！なんて所にトリップさせてるんだっ！！

episode.29 ページ29

◇貴方side



男「……ねぇ、指輪なんてしてなかったよね」


「あ、うん、でも、気まぐれ」


男「ふぅん、旦那と上手くいってなかったじゃん」


「……まぁ、そうだね」


男「……ね、お酒進んでないじゃん。そんな気分じゃなかった？」


「あ、うん」


男「じゃあ、ホテルいこっか」


「……え゛」


えぇぇぇぇえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ！？！？！？！？


やばいやばいやばいやばい！！！！どうしようどうしよう！？！？


男「さ、行こか。君のお気に入りだったホテル」


「……あ、の、」



？「A」



「っ！？」


いきなり、知った声が後ろからきて。さっき見た人だ、って認識するのは簡単だった。


安室「こんばんは、偶然ですね。バッタリ会うなんて。君は？」


男「あの、邪魔しな…」


安室「あの、」


男「っ！？」


氷点下。いきなり零度の風が吹いたかと思うぐらい怖い顔をした、バーボンさんご降臨。


安室「この人、僕のなんで。手を出さないでくださいませんか。それともーー」


……んんんん？？？？


いきなり彼の耳元に何か話すバーボンさん。直ぐに男は顔面蒼白になると、逃げるかのように帰っていった……。


安室「さ、帰りましょうか」


「あ、の、」


安室「ん？」


あれ、あのお姉さんいない。キョロキョロしていると右腕を掴まれると外に。お金はもう払ったらしい、よく知っている彼の愛車に乗せられた。






降谷「……はぁ、一体君は何をしてるんだ」


「え、と、捕まりまして……」


降谷「あぁ、そういう事か。まさか、君がいるなんて思いもしなかったよ。でも、次こんな事があったらちゃんと断れ。いいな」


「は、い」


降谷さん、怖い……


降谷「はぁ、さっさと帰ろう」


「お仕事は……？」


降谷「もう終わったよ。というか、直ぐに終わらせた」


「すみ、ません」


もしかしなくても私のせいだぁ……


降谷「君が謝る事じゃないさ、でも、次からは気を付けるように」


「ありがとう、ございました……」


降谷「そんなに落ち込まなくていい、今日の夕飯は君の好きな和食にしようか」


「え？」


降谷「俺が作りたい、いいか？」


「て、手伝います！」


降谷「ははっ、さ、帰ろう」


「はいっ！」


.

episode.30→←episode.28

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す