神様っ！！なんて所にトリップさせてるんだっ！！

episode.26 ページ26

◇貴方side



連れてこられたのは、結構高級な料亭だ。どうしよう、来たことないよこんなとこ。今すぐ帰りたい。


お店に入って、予約を入れていたらしい、用意されていた個室に案内された。


「え、どうしましょう……」


降谷「だから、大丈夫だって。あ、ブロッコリー出たら俺が食べてやるから」


「えっ」


降谷「ね？だから大丈夫」


頭をポンポンされて、何だか緊張が和らいできた。ありがとう降……零さん。


？「おぉ、来ていたか」


降谷「お疲れ様です、本田さん」


本田「あぁ、お疲れ」


「初めまして、降谷Aです」


本田「初めまして。……いやぁ、可愛らしいお嬢さんを貰ったな降谷」


降谷「えぇ、僕にはもったいない奥さんです」


何だ、今の間は。





本田「降谷はいつも忙しそうにしているが、ちゃんと帰っているのか？」


降谷「えぇ、ちゃんと帰るようにしていますよ。Aさんが待っていてくださいますから」


本田「だが、帰れない時もあるだろう？徹夜している所を何度も見たぞ？寂しくないか？奥さんは」


「まぁ……寂しくないと言えば嘘になりますが、それだけ日本国民の為に頑張ってくれているわけですから。それに、ちゃんと帰ってきてくれるって知ってます。だから、そんなに寂しくはないんです」


本田「ほぅ、そうか。仲がよさそうで安心したよ。君達は政略結婚だと聞いてな、しかも強制的だったそうじゃないか、だから心配してたんだよ」


降谷「……えぇ、でもAさんのような素敵な女性に巡り会えて幸運でした」


それから、何とも降谷さんを馬鹿にしたような話や、私を試すようなそんな話ばかりしてきて。まぁ、降谷さんが全部殴り返すかのように返していた。


あ、なるほど、自分より早く結婚した降谷さんが気に食わないような、そんな感じだろうこれは。


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