神様っ！！なんて所にトリップさせてるんだっ！！

episode.21 ページ21

◇貴方side



お仕事帰り。


鼻歌を歌いながらスーパーに寄って夕飯の材料を購入。今日はビーフシチューです！


「うん、うまし！」


ん？降谷さん帰ってきた？玄関から音がしたような、ご飯温めておこう。


「おかえりなさい降谷さん」


降谷「ただいま。……なぁ、それ」


「へ？」


降谷「降谷さんって、君も降谷だぞ」


「あ゛」


降谷「仮にも夫婦だ」


「……」


降谷「零」


「……」


降谷「零」


「いち降谷さん推しの私めが降谷さんの御名前を呼ぶだなんて……」


降谷「おい」


「……」


降谷「零、呼んで」


「……ﾚｲ、ｻﾝ……」


降谷「くくっ、あぁ、A」


「〜〜〜〜〜〜〜ｯｯ」


降谷「(面白いな)……ん？この匂いはビーフシチューか」


「え、ここで分かるんですか降谷さん！？」


降谷「零」


「あ゛」


一体この地獄は、何時まで続くのだろうか。








.








降谷「最近、嫁が可愛い」


風見「……えっ、」


降谷「どうした風見」


風見「……何徹目ですか」


降谷「昨日仮眠取ったが」


風見「え、あの奥さんがですか……？あの奥さんが……？」


降谷「あぁ、言い忘れてたな。代わったんだ」


風見「……戸籍は変わってなかったですよね」


降谷「違う世界から来た子と中身が入れ替わったんだ、この前君に調べてくれとお願いした子で、俺の事をよく理解してくれている良い子だ」


風見「降谷さん、寝てください」


降谷「いやいやいや、本当だ。今度会わせる」


風見「……ちょっと仮眠を取ってきます」


降谷「あ、あぁ……(言い方を間違ったか？)」







.








「初めまして、ふ、ふる、や、Aです」


降谷、と名乗るのがいまだに慣れない。降谷さん笑わないで……


風見「は、じめまして……」


降谷「君はよく知っているだろうが、俺の部下だ」


風見「夢……？でも、そっくり……」


「お疲れですか、お茶どうぞ」


風見「あ、どうも」


一体どこまでこき使われているのだろうか。降谷さんの右腕さん、いつもお疲れ様です。


.

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