episode.184 ページ32
◆赤井side
朝、家のカーペットの上で起きた。
布団が掛けてあって。あぁ、またやってしまったのか。そう思っていたら布団を掛けてくれたであろう本人が居なくて。
仕事が朝からだったのだろうか、いやでもスマホにメッセージが入ってない。
朝一で急患でも入ったのだろうか。
そんな考えは、出勤してお昼を食べようとした瞬間消え去った。
お弁当か、いつもおにぎりなのに珍しいな。なんて思って蓋を開けたらひよこ豆が口いっぱいに入ってて。
お箸が付いてて、あたかもお箸で食べろと言ってるようだ。
「……怒らせたか」
また玄関で寝てしまったことか？
いや、それで彼女がここまでやるだろうか。
「……あ、」
コナン「赤井さん、どうしたの？」
「ん？あぁ、坊やか。そういえばジェイムスに呼ばれていたんだったな」
コナン「うん。それよりさ、赤井さん何したの？」
「あぁこれか。少し、怒らせてしまってな」
コナン「まさかこれをお箸でだなんて、これは難しくない？スプーンあるの？」
「いや、彼女が用意してくれたんだ。ちゃんと箸で食べるさ」
コナン「流石だね……何をやっちゃったの？」
「まぁ、な」
コナン「……心当たりあるなら、」
「いや。解決策はあるが、朝からずっと携帯に出てくれなくてね。彼女が落ち着くまで待った方がいいだろうな」
コナン「(何やったんだこの人……
というか……いま赤井さんにあれを言ったら大変なことになっただろうな。
Aさんが怪盗キッドならぬルパン三世とドライブデートしてた、だなんて。はははー……)」
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作者名：ゆな
| 作成日時：2019年12月4日 19時
