episode.163 ページ11
◇貴方side
赤井「君にプレゼントがあるんだ」
食後のケーキを食べ片付けをした後、そういいながら二つのラッピングされた箱を渡された。
一つは小さい箱で、もう一つは大きい。
大きなつづらと小さなつづら？あの有名な？舌切り雀の。
「え、何で二つなんです？」
赤井「まぁ、開けてみてくれ」
取りあえず開けてみると、小さいのには彼と同じ翡翠色のネックレスが。
大きいほうにはおっきなテディベアが入っていた。
「え、」
赤井「君は大人の女性だが中身は高校生。いったいどういうのが喜ばれるのか分からなくてな。それでジョディに相談したら、」
ジョディ『なら、二つ買えばいいじゃない。どうせシュウがプレゼントしたら何でも喜ばれると思うけれど』
おいおい、マリーアント○ネットかよ。パンがなければケーキを食べればいいじゃない、ってか？ん？違う？
しかも高校生にテディベア？
……でも、
「ははっ、嬉しい。ありがとうございます！」
そこまでして考えてくれたんだ。嬉しいなぁ。
てか、赤井さんがテディベア買うとこ見たかった。可愛い赤井さん見たかった。店員さんの顔見たかった。
赤井「喜んでくれて嬉しいよ」
いきなりキスされた。ほんと赤井さんってキス好きよね。
赤井「喜んでいる顔も好きだが、照れてる顔も魅力的だ」
「なｯ！？」
赤井「もっと見せてくれないか、honey？」
「ちょｯ何言ってるんですか……！！」
赤井「テディでガードしないでくれ」
「今日はこの子と寝ますから！！」
赤井「照れ隠しか」
「違いますっ！！」
こんな、大切な誰かと迎える自分の誕生日がこんなに嬉しいものなんだって思った。
そういえば赤井さんの誕生日知らないや。
あとでジョディに聞いてみよう。
過ぎてたらどうしよう。
ま、その時はその時だ。
あの後、なんだかいろんな人からプレゼントが届いてたらしくて赤井さんと一緒にたくさんのプレゼントを開けていった。
みんなありがと。
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作者名：ゆな
| 作成日時：2019年12月4日 19時
