episode.134 ページ32
◇貴方side
真純「すごい！綺麗なとこに住んでるんだね！ちゃんと片付けてあるってことはAさんがこっちに来るから？」
「え、」
真純「シュウにいの生活力のなさは凄いからな」
「そ、そうなんだ……」
てことでコーヒーを入れてソファーでお話をした。というか私と真純が話してた。
呼び方も“さん”と“ちゃん”は外すことになって、なんだかすごく仲良しになった。
赤井「ベランダ行ってくる」
いきなりそう言い、置いてあったタバコとライターを持ってベランダに行ってしまった赤井さん。
真純「珍しいね、シュウにいがベランダでタバコなんて」
「そうなの？」
真純「それにあんまり部屋にタバコの匂いしないし。前なんて充満するほど部屋で吸ってたんだよ？
わざわざベランダ行くってことはAを気遣ってるってことだよ。Aにあんまりタバコの匂い付けたくないのかな？愛されてるね」
確かに、普段はあんまり私の前でタバコ吸ってない気がする。
あの有名なヘビースモーカーさんなのに。
真純「良かった、幸せそうで」
「……」
真純「A可愛い！」
「うわっ！？」
いきなり抱きついてきた真純。
「いきなりはびっくりするよ！？」
真純「はは、ごめんごめん」
そんな話をしてたらもう夕方になりかけてる時間になっていた。
真純「そろそろお暇しないとシュウにいが怒りそうだから、もう帰るね」
「今度お出かけしようね」
真純「うん！いつでも連絡してくれ！」
そう言って連絡先を交換して真純は帰っていった。
真純が帰った後の赤井さんは、磁石のようにずっとくっついてて全然動けなかった……
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作者名：ゆな
| 作成日時：2019年11月18日 11時
