episode.130 ページ28
◇貴方side
パパ「A、ちょっと頼まれてくれない？」
夜勤明けでもう仕事が終わりもう帰りというところでパパに声をかけられた。
パパ「FBIのジェイムズにこれを届けて欲しいんだ」
急ぎなんだけどパパはこれから出張らしくて、代わりに私がということらしい。
まぁ、そんな事を頼めるのって限られてくるからね。
「分かった、もう終わりだし行ってくるよ」
パパ「ありがとう！！じゃあパパも行ってくるよ！！」
まぁ、まだ昼だしね。さっさと行こうかな。
ということでやって参りましたFBIの日本支部の前です。
中に入っていいのかな？
きょろきょろしながら入り口を潜ると、もう海外というか何というか。外国の方々がいっぱい。まあFBIだから当たり前なのか。アメリカだもんね。
まぁ英語は話せるけれども直接話すのは初めてだからおろおろしっぱなし。
？「おや、君どうしたんだい？」
？「誰か探してる？連れてってあげようか？」
「え、あ、えっと……」
なんだかどんどん集まってきてしまって。いったいどうしたらいいのか。
こんな事なら赤井さんがここにいるか確認してからくれば良かった。いや、仕事だったらダメだけれども。
？「ちょっと何よこれは！！」
あれあれ、なんか聞いたことがある声。そして人混みが開けて女性が助けてくれた。
「ジョディ！！」
ジョディ「どうしたのよA！これなに？」
「いや違くって、困っていた私を皆さんが助けてくれようとしてくれてたっていうか、何というか……」
ジョディ「(たぶん違うわね……)で、何しにきたの？」
「あ、これジェイムズさんに」
ジョディ「あぁ、ジェイムズから聞いてるわ。代わりに預かっておくわね」
「ありがとう。助かったよ」
ジョディ「こういうのは最初に連絡しなさい」
「はぁい」
そういえば、ジョディさんFBIの制服だ。
「なんか、かっこいいね。その制服」
ジョディ「あぁ、これ？そう？」
「そうだよそうだよ！！カッコいいもん！！憧れだよ！！」
ジョディ「着てみる？」
「え、いいの？」
ジョディ「えぇ、私ので悪いけれど」
「え！？嬉しい！！」
そうして渡された制服。後ろにFBIと書いてある青色の制服。
ジョディ「あら、やっぱりぴったりね」
「どう？似合ってる？」
ジョディ「ふふっ。えぇ、カッコいいわよ」
「あははっ」
ジョディ「あら、シュウ！！」
.
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作者名：ゆな
| 作成日時：2019年11月18日 11時
