episode.141 ページ39
◇貴方side
「ほんと真純メンズライク似合うよね。カッコいい」
真純「そうか？僕はAのパンツスタイルもカッコいいと思うよ？」
「そうかなー？」
真純「いつもそれなのか？」
「うーん、スカートとかも挑戦したいんだけど、結局これにたどり着くんだよね……」
真純「そうか、でも慣れだと思うよ」
「慣れ、か……」
真純「また今度遊び行こうよ、その時にでもスカート履いてきたらいい」
「そっか、ありがと真純」
真純「うん。シュウにいより先にAのスカート姿を見られるんだ。あとでシュウにいに自慢してやるんだ！」
そう言いながらニッと笑ってきて、八重歯が見えた。
本当に赤井さん好きなんだなぁ。家族愛、素晴らしい。
真純「あ。そういえばママにAの事言ったら、会いたいって言ってたぞ？」
「え、」
え、マジすか真純さんよ。メアリーさんすか。
真純「ママ優しいから大丈夫だよ」
そういえば、私がトリップ者だって知らないんだ。目の前にいる真純も。
もしメアリーさんと会って、私が彼女のことを知ってることがバレたらどうなるんだろ。それが頭をよぎった。
真純「今Aが考えてること何となく分かるよ」
「え、」
真純「君がトリップ者だって事は、工藤君が教えてくれたんだ。だから僕も知ってるし、ママだってそれを知っても疑ったりしないよ。大丈夫」
「え……ほんとに？」
真純「うん！」
やばい、赤井家に感動してる。
てか自称ホームズの弟子さんよ、私のプライバシーぶっ壊しだなおい。後でツラ貸せや。
そんな事を話しながら、今日の真純とのデートは終わった。
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作者名：ゆな
| 作成日時：2019年11月18日 11時
