誰か、スパダリのせいでショート寸前の私を助けてください。2

episode.69 ページ19

◇貴方side



降谷さんのマンションに着いてしばらくしたら、ピンポーンと呼び出し音が鳴って。


開けると、降谷さんをおぶった風見さんが。


「えっ降谷さん！？」


風見「お邪魔してよろしいでしょうか」


「あｯはいっどうぞ！！こっちです！！」


顔を覗くと真っ赤な顔をしていて、


案内した寝室に彼を降ろしてもらった。


風見「あの後、倒れてしまいまして、」


「そう、ですか……」


風見さんが、今回の件について教えてくれた。


私と女の子を拉致した三人組に、手を貸していた組織があったことが発覚。


でも昨日から体調がすぐれなかったにもかかわらず、木端微塵に叩き潰したんだとか。


風見「この後の業務はこちらで処理しますので、監視していただければ幸いです」


……監視？いや、それよりも……木端微塵……？？


ツッコミ所は沢山あるけれど、とりあえず任せてくださいと返事をして。彼は帰っていった。


「……無茶しないでください」


ここまでしてくれることが嬉しかったことと同時に、私が捕まったせいで彼に無茶をさせてしまったことに悲しくなってしまった。


「……よし、」


少しでも、降谷さんの役に立ちたい。


そう思いながら、キッチンに向かった。


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