誰か、スパダリのせいでショート寸前の私を助けてください。2

episode.51 ページ1

◇貴方side



来てしまった。


クリスマスが。


まだ雪が降っていないけれど、ニュースでは雪が降ってホワイトクリスマスになると思いますと言っていて。


降谷さんと、見たいなぁ……なんて思ったり。


ホワイトクリスマス、イルミネーション。


スマホを開いてみても、既読の文字はなくて。きっと忙しいんだろうなぁ。


「……」


A降谷さん、おはようございます。


A昨日、無理なお願いをしてしまってすみません。


A今度、空いている時にしませんか?日にちは違うけど、私達のクリスマス。


A楽しみに待ってますね。


こんな感じでいいかな。


「さて……今日、どうしよっか……あ、」


クリスマス、プレゼント。


「……よし、」


私はすぐに出かける準備をした。









「降谷さん、何をプレゼントしたら喜んでくれるんだろ……」


ネクタイ、タイピン……は、ありがち？


でもスーツ着てお仕事してるよね。


腕時計もいいかな、キーケースも良さそう。


「んー、迷う……」






店員「お買い上げ、ありがとうございました！」


綺麗にラッピングしてくれたプレゼントが入った袋を持ってお店を出た。


周りは、幸せそうなカップルが沢山いて。


「……」


ちょっとだけ、本当にちょっとだけ羨ましく思っていたら、スマホが鳴った。あ、降谷さんじゃなかった。


園子ハッピーメリークリスマス!


園子安室さんと連絡ついた?


園子会えたらAからのチューで迎えてあげるのよ!!


ちゅ、ちゅー！？！？


A無理だよ!!


園子あら、それくらいやってあげなさいよ


園子きっと喜ぶわよ?絶対!!


「……〜〜〜〜ｯ！？」


無理だってぇぇぇぇぇぇ！！！！


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