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episode.46 ページ46

◇貴方side



「……眩しっ」


朝、いやもうお昼だった。


「腰痛い……」


今日どうだったかな。公安だっけ?そんなことを考えながら高いとこに置いてあったスマホを取ろうと手を伸ばしたが隣に寝てる彼ががっちりホールドされているせいで届かない。


頑張ってスマホをギリギリ取る事が出来て確認したら今日は午後に公安だった。


やばいな、あと5分だ。どんな荒業使ったとしても間に合わない……


というか動けない。


てことで私の上司様に電話を入れると1コールで出た。


「もしもし、零ー」


零『あぁ、いいぞ』


「ちょっと待ってまだ何も言ってないんだけど」


零『昨日はお前が間違いなくMVPだ。休みを与えても誰も何もいわないさ。しっかり休め』


「……なんか変なもの食べた?」


零『喧嘩売ってんのか』


「いえいえー心優しい上司様に感心してただけですぅー」


零『じゃ』


ツー、ツー、とした音が聞こえてくる。アイツ、切りやがったな。


あ、そういえば明日すぐ出す報告書やつあったな。朝一で行くか、明日は。


そんなことを考えてたら後ろから手が伸びてきてスマホが取られた。


松田「まだ眠い」


「え、もう昼よ?陣平さんよ」


松田「お前は俺の抱き枕になる運命だったんだ、潔く寝てろ」


「え、何それ」


ポイッと枕の上にスマホを置かれてまたぎゅっとされ寝息が聞こえてきた。


「ま、いっか」


もう一度布団を被り直して夢の中に飛び込んだ。偶にはこう言うのもいいよね、昨日私頑張ったし。あの零にも褒められちゃったくらいだしね。


.

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作者名:ゆな | 作成日時:2019年9月18日 9時

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