episode.45 ページ45
◇貴方side
そうして彼の車に放り込まれ、そのまま家に連行。
「あの……陣平さん……?」
松田「さっさと風呂入れ」
「え、」
松田「さっさとそのドレス、脱げっていってんだよッ!!」ꐦ
「はいぃぃぃぃッ!」
脱衣所に放り込まれてドアを閉められてしまった。
「……こわっ」
あれはヤクザ並の怖さだよ。さっきの零の方がまだ可愛いもんだったよ。
てかまさかの嫉妬?いやいや、陣平さんに限って……いや、でもそれだったら嬉しいかも。って思ってしまう私は重症か?
そんな事を思いながらシャワーのお湯を出した。
そして、お風呂場から出て洗面台に立ち気が済むまでうがいをして洗い流した。
今日のハニトラを忘れたかった。
「……ねぇ、なにクンクンしてるの?そんなに臭かったってこと?」
松田「ん?俺と同じ匂いになったなーって。ただそれだけ。今日ずっと野郎が選んだドレスなんて着てたから」
「……嫉妬した?」
松田「察しろ」
「嬉しい」
松田「そうかよ」
そして彼の顔が近づいてきたと思ったら、勝手に私の手が動いてて制止した。
「ちょっと待って」
松田「あ?」
「私今日ハニトラした」
松田「だからなんだよ」
いきなりきた陣平さんからのキスが来た。
松田「気になるなら、俺が全部消してやる」
それからキスの嵐がやってきて、息が持たなくなった頃に抱き上げられて寝室に連れてかれた。
そして一晩中、朝になるまで愛してくれた。
今日の事が、全部忘れさせてくれるくらいに。
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作者名:ゆな | 作成日時:2019年9月18日 9時