私？金髪ゴリラの妹ですが決してゴリラではありません。 (ページ44)

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episode.44 ページ44

◇貴方side

零「おｯ！まｯ！えｯ！はｯ！！何回言えばわかるんだｯ！！」

「ゴメンナサイ」

零「敵地に突っ込むのに防弾チョッキを着るのは基本中の基本だろｯ！！なんだそのヒラヒラはｯ！！馬鹿かｯ！！警察学校で何学んできたんだよｯ！！」

はい、今零さんに叱られ中です。

あの後、ドレスのまま拳銃一丁持って敵地に突っ込んだ。

かすり傷程度だったがそれが零にバレて今こんな状況です。

てかチクったの誰だし。ただじゃ置かねぇぞ。

零「とりあえずお前は帰れｯ！！」

「え、でも後処理…」

「あ゛？ꐦ」

やばい、不良がいらっしゃる……

零「なんか言ったか？ꐦ」

「ｲｴ、ﾅﾝﾃﾞﾓｱﾘﾏｾﾝ」

零「よろしい、迎え呼んだからさっさと帰れ」

「え、」

迎えって？って思ったら、後ろから聞き覚えのある声が聞こえてきた。

松田「お前、ボロボロじゃねぇか」

零「松田、このバカよろしく」

松田「おう」

ねえねえちょっと待って、そのバカっての誰か訂正してよ。そこ重要。

松田「おい、これ羽織っとけ」

「え、いいの？陣平さん寒くない？」

松田「自分の格好見てから言え」

「あ、」

最初に破いてしまったところ以外にも、掠ったところとかがあって悲惨なことになっている。赤いドレスだったから血は目立たないけど。

松田「ビリビリじゃねぇかよ」

「あ、でもこれ私のじゃないし」

松田「……は、」

「これ、敵さんが選んで無理矢理着せられてたやつだし後で捨てればいいや……って……！？」

いきなり来た浮遊感。それが彼に担がれたからだと知ったときにはもう遅く、本人は車の駐車してあるところ真っ直ぐに歩き出した。

「あの、ちょっと陣平さん……？」

松田「黙ってろ」

「はぃ……」

やばいよ陣平さん怒だよ、これは帰ってからお説教コースだよ誰か助けて。へるぷみー。

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