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episode.12 ページ12

◇貴方side



「ふーっ、よーやく終わったわー」


肩を回してコキコキ鳴らしながら外を見たら夕方だったのがもう真っ暗。さっさと帰るかー。


え?仮眠室にぶち込んだゴリラさんは持ち帰んないよ?誰があんなデカくてめんどくさい奴運ぶかってんだ。


「あれ?」


喫煙室に見知ったサングラス野郎が。いたんだ。


「おーい陣平さーん!」


松田「おーA、帰りか?」


「よく分かったね」


松田「まぁな」


「陣平さんは?」


松田「張り込み明けでもう帰り。んで明日、てか今日か……1日休み」


「え、私も。どうしよう運命感じた」


松田「俺は感じねぇけどな」


「えぇー」


松田「俺んちで宅飲みでもすっか?」


「するする!」


やった、仕事頑張った甲斐あった!焼き肉パーティもしたかったけど、宅飲みも好きだから今度誘おっかな。


ということで一旦自宅に戻って彼の家にお邪魔することになった。






◆松田side


「一本吸ってから行くか……」


あいつ準備遅いしな。


?「ねぇねぇ松田君!!」


うげ、この声は……


佐藤「さっきの可愛い子誰よ?もしかして彼女?」


「……ちげぇよ」


佐藤「ほんと?」


「………」


佐藤「あ、その反応はまさか片思い?」


「……うるせ」


佐藤「やっぱり〜!松田君のこんな顔初めて見た!」


ちげぇっつってんのに……やべぇ、やっかいな奴に知られちまった。酒で黙らせるか?


面倒くせぇ質問責めにしてくる佐藤を無視して自分の車に向かった。


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作者名:ゆな | 作成日時:2019年9月18日 9時

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