すぐに足を治して、この国ごと自分の宝物達を守ってみせるよ。

episode.70 ページ20

◇貴方side



すぐに実家についてリビングに入ると、春と鈴と爽がワンワン泣いていて工藤君が慰めていた。


工藤「さっき聞いたら、4時間前に俊太君が買い物に行ったらしいんですけどなかなか帰ってこないらしくて。

俺が着いたあとに電話が来て“アルネイス一人で来い”と……」


「………………」


アルネイス………私の組織時代を知っている人物。


そして私達の戸籍を破れるほどのハッキング技術を持っている。


そんな人は私の中では一人しかいない。


「工藤君、この子達を任せていい？」


工藤「はい」


その答えを聞いたと同時に自分が使っていた部屋に走り出し、本棚を操作しながら首にかけてるロケットの鍵を取りだした。


降谷「A」


「降谷さん、協力してもらっていいですか」


降谷「勿論だ、むしろ使ってくれ」


「ありがとうございます」


開いた隠し扉に彼を招いた。









降谷「こんな所があったんだな」


「作ったのは父さん達よ」


いつも使っていたパソコンを立ち上げた。


「俊太に持たせていたGPSはちゃんと作動してるってことは、奴はわざと残しているってことになる。早くここまで来いと言ってるものよ」


降谷「罠の可能性があるってことか」


「そうね……でも、その挑発にあえて乗ってみようと思う」


降谷「そうだな」


「すぐ準備するわ」







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