すぐに足を治して、この国ごと自分の宝物達を守ってみせるよ。

episode.66 ページ16

◇貴方side



ドレスで招待客に紛れながらすぐにホテルの内部に入り込む。こんなに大きなパーティーだからホテルマン達は会場であるの1Ｆに集結する。


計画通りに監視カメラをくぐり抜けて、問題の部屋にたどり着く。


降谷「足は大丈夫か」


「うん、始めるよ」


指紋を残さないように手袋をしてパソコンを２つ立ち上げた。ひとつはここの監視カメラのハッキング、もうひとつはこの強固なセキュリティー解除に。


こんなに頑丈なセキュリティー、誰にも見られたくない重要な物が入ってますって言ってるようなものよね。


目の前にある物を一つ、また一つと紐を解くみたいに解除していく。


降谷「どうだ？」


「解けた」


あとはUSBにコピーするだけ。


「「ｯ！？」」


足音が聞こえる。それはどんどん近づいてきてる。


急いでUSBを差し込み画面だけを暗くしたと同時に彼に引っ張られてテーブルの下に入り込んだ。




コツン……



コツン………



コツン……………




ｺﾂﾝ……………………








ｺﾂﾝ……………………………









「……………………………………ｯはぁ……………びっくりした…………」


降谷「コピーは？」


「終わってるわ」


降谷「足、大丈夫だったか？」


「うん、大丈夫。早く脱出しましょう」


降谷「あぁ」







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