すぐに足を治して、この国ごと自分の宝物達を守ってみせるよ。

episode.62 ページ12

◇貴方side



今日は、ちょっと大切な日。


あの子達にとっても、私達にとっても。


ピンポーン


俊太「ねぇちゃん！お帰り！」


はる「おかえり！」


すず「Aねぇ！」


そう「Aねぇ〜！」


「ただいまみんな。今日はね、連れてきた人達がいるの。みんなも知ってる人達よ」


そうして後ろから玄関に入ってきたのは、佐藤源二さんと佐藤(田所)華恵さんこと私達の父と母。


源二「よ、よう！」


華恵「こ、こんにちは」


みんなびっくり顔。当然だよね、全然会ってなかったんだもん。爽汰に至っては生まれてから会ってなかったんだもん。


俊太「父さん…………母さん……？」


華恵「わ、分かる；？」


俊太「う、うん。何となく……」


源二「そうかｯ……」


あ、やばい父さん母さん泣き出しちゃった。


はる「Aねぇ？」


「３人は分からないよね、この人たちはね、私達のパパとママよ」


すず「お空に行っちゃった……？」


「そうそう；」


そう「パパ？」


源二「あぁ」


すず「ママ？」


華恵「えぇ」


３人はそれを理解してくれて、とりあえず中に入ってリビングのテーブルのイスに座った。


妹たちは嬉しそうに父さんと母さんにいろいろ話しかけていた。


びっくりしちゃうかなとか思ったけど、全然そんなことなくて。むしろ心配して損したかも。


やっぱり父さんと母さんの子だね。


今日から２人はこの子達と一緒に暮らす。今まで会えていなかった分を取り戻してほしいな。


「今日の夕飯、みんなの好きなハンバーグにしよっか」


すず「ママ一緒に作ろ！」


華恵「えぇ！」


はる「お買い物行こー！」


俊太「じゃあ父さん！俺父さんの話聞きたい！」


そう「ぼくも！」


源二「よぉし！いっぱい話してやるからな！」






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