命にかえても…2【ハイキュー×鬼滅の刃】

63輪 ページ16

角名side

俺の目の前で


深々と頭を下げるしのぶさんとカナヲさん


角「頭を上げてください！当然の事をしたまでですから！」


そういうと頭を上げてくれる2人


し「Aさんはとても可哀想な人なんです。Aの過去…大正時代のことになるのですがお聞きになりますか？」


どうやらAの過去を話してくれるらしい


そんなの


角「知りたいに決まってます。聞かせてください」


し「分かりました。鬼達は大正時代からいて、それと同時に私達も鬼殺隊として鬼狩りをしていました。」


し「私が鬼殺隊に入る前にはすでにAさんは柱として鬼狩りをしていました。誰もが憧れる強いお方でしたので、継子になりたい人が多くいました。継子というのは柱が直々に育て上げる隊士の事を言います。」


し「Aさんは継子をなかなか作ろうとはしなかったのですが、ようやく1人の男の子継子にしたんです。毎日任務の合間をぬって、その継子に一生懸命尽くしていました。」


し「しかし、ある日Aさんはその継子を殺してしまったんです。すると噂は1人の隊士によって広まって今まで憧れを抱かれていたAさんはその事をきっかけに恐れられるようになったんです」


し「後々分かったのですが、噂を流した隊士と鬼が組んでいたらしく、継子が任務で鬼狩りをしてる最中に隊士に斬られてしまったと。Aさんが到着した頃には無惨から鬼にされてしまった継子がいて、泣きながら継子を斬ったと。」


し「鬼と組んでいた隊士を問い詰めると、Aさんの継子になれなかったから、その腹いせにやったと言うことでした。」


し「今の現状とそれを聞いてAさんは私が弱かったから護れなかったと悔やんでいました。そこからAさんは大切な人は自分の命にかえても護ってみせる…それが口癖になってしまったんです」


しのぶさんから聞いたAの過去は


悲しく辛いものだった


Aがそれほど苦しく辛い思いをしているのなら


俺がAを守りたい


救ってやりたい


A…何があっても裏切ったりしない


し「これが私の知っている限りのAの過去です。倫太郎くん、Aさんをよろしくお願いしますね」


角「Aは何があっても守ります、そして絶対信じます。Aは俺の命の恩人だから」

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