霞の継子は人から鬼へ

弐拾壱話 ページ23

Noside

紅｢そなたに妾が殺せるかのう…｣


『殺せるかじゃなくて、殺すの』


『夜ノ呼吸 玖ノ型 星の乱舞』


星が鬼に向かって行く


しかし、星が当たる寸前でまた姿を晦ます


Aはまた禍々しいもの感じ取った


その方向を見ると赤黒いオーラが…


そのオーラの下には白い彼岸花が1本


『あぁ、そこか…』


Aはその白い彼岸花の下の茎の方を目掛けて


『夜ノ呼吸 壱ノ型 流星群』


技を放ち、茎を斬った


すると、急に姿を現した鬼。


その鬼の足は斬られており、無かった。


紅｢なぜ、頸を斬らぬ…｣


『何でって、すぐ死なれちゃ困るよ』


『人を殺して、師匠傷付けて、安らかに死ねると思うなよ』


紅｢…っ…｣


『これは人を殺し、師匠を傷付けた罰だ』


『全集中 夜ノ呼吸 夜ノ型 宵々』


すると、鬼の腹を突き破って彼岸花が出てきた


それに加え、口からも彼岸花が…


紅｢…っ…ご…ごべ…ん…なざい…｣


『謝ってももう遅い…お前は自分の血鬼術で死ぬ』


紅｢…ゆ、許し…｣


ﾊﾞﾀｯ


鬼は彼岸花から血を全て吸い取られ


灰になって死んだ…


『あぁ、哀れだな…』


冷たい目で鬼の血を吸い取った彼岸花を見下していた

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