霞の継子は人から鬼へ

拾漆話 ページ19

善逸side

Aちゃんと任務先である旭山についたんだけど…


善「Aちゃん…やっぱり帰ろうよぉ…」


『いやぁ、これは凄いな…』


すんごい不気味な山なんだ…


善「Aちゃん！俺まだ死にたくないよぉ…」


『大丈夫！私が守るからね？』


善「うん…絶対だよ？」


『うん！絶対！』


そういって、山に入っていた俺たち。


しばらく歩いていると…


これは…鬼の音？近くにいるのかな？


『善逸…私の後ろに隠れて…』


善「う、うん…」


すると、目の前に急に鬼が現れた…


善「え、こんな近くに？」


鬼「お前美味そうな匂いがする…さては稀血だな…」


『ああ、そうだけど…』


善「いいの！？Aちゃん！？言っちゃって！？」


『どうせ、ばれるしね…』


鬼「俺はお前の喰って、また十二鬼月に戻るんだ！」


『あー、なるほど、落ちぶれって訳か』


鬼「…っ…なんだと！？このチビ！！」


鬼の逆鱗に触れた…


その鬼がAちゃん襲いかかってくる…


物凄い速さで…これ、危なくない！？


善「Aちゃん！逃げて！！」


『夜ノ呼吸 陸ノ型 星屑』


そう呟いたAちゃん…すると


鬼は跡形もなく消えていた。


Aちゃんの周りには灰が漂っていた…


え、Aちゃんあの鬼を倒したの？


でも、あの鬼結構強い方じゃ…


だって、元十二鬼月って言ってたし…


それを一撃で倒しちゃうAちゃんって


もしかして、めっちゃ強い子？


『善逸、残りの鬼も片付けるからじっとしててね？』


善「は、はい！」


気が付くと20体位の鬼がいた。


いや、多っ…


『夜ノ呼吸 拾壱ノ型 暁』


またAちゃんが呟くと、


鬼たちは苦しみ始め…そして、全員血の気を残さず


苦しみ死んだ…


なんだこれ…これもAちゃんの？


『善逸！帰るよー』


善「う、うん！Aちゃん！待ってぇぇぇ！！！」


とりあえず、Aちゃんは可愛くて


強い子だってわかった…

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