幻の柱 藤柱

拾肆話 ページ17

Aside

かれこれ2年間。

色んな柱と一緒に仕事に行き、

山や村の木々を藤にしてきた。

そして、今年の最終選別に私が説明係として

会場に行くことが決まった。

最近は鬼殺隊の質が落ちてきているから、

頑張って欲しいなと思っていた。

『お、大分人が集まって来たね。』

最後に2年前北の山で見た、少年がいた。

ｽﾝｽﾝ

2年前より確実に強くなってるな…

オーラも前は優しさが滲み出ていて、水色だったが

今では青になってる…ん、赤も少々あるな…

白「皆さん最終選別にお越しくださりありがとうございます」

白「それでは、説明の方にうつらせていただきます。」

お、そろそろか…

『藤の呼吸 拾壱の型 幻』

自分の周りに藤の花を纏わせ、

皆の前で藤が消える。

『皆よく最終選別に来てくれたね。私は鬼殺隊 藤柱の藤宮Aだ』

『最終選別のルールはただ1つ。7日間生き抜きここに戻ってくることだ。』

『ここは今藤の花で囲われているから、鬼が寄ってこない。しかし、ここから出ると鬼がいる。』

『皆頑張ってくれ』

そう言って、私は皆の前から消えた。

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