今日:2 hit、昨日:24 hit、合計:27,573 hit
小｜中｜大
言えない ページ43
帰りの車内はタッタと一緒だった。
「その…大丈夫？」
色々言いたいことはあるのだが、タッタはAを気遣うようにそう言った。
「大丈夫だよ、ありがとう」
側から見ると彼女は全身血に濡れていて決して大丈夫ではなかった。擦った跡もあるが、シャワーを浴びなければ取れないだろう。
静かになる車内に少しばかり気まずく思い、タッタは一生懸命話しかけた。
「Aがビーチに居るってことは、ミナトも一緒なのか？」
ハッとした顔をしたかと思うとAにそう聞いた。
するとAの表情が一瞬暗い面持ちになったような気がした。
「あの後お母さんが見つかってね、今はミナトとお母さんは一緒だよ。」
しかし、いつも通りのニコッと笑った顔でそう返すAにタッタは気のせいかとひとりごちた。
「それなら良かった！」
いや〜良かった良かったと嬉しそうなタッタを横目に、本当にねとAは静かに返した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 119人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かえで(プロフ) - おこめさん» えー！ありがとうございます！見ていてくださってたんですね。めちゃくちゃ嬉しいです…！今後ともよろしくお願いします！ (2023年2月20日 23時) (
レス) id: 8a349644e1 (このIDを非表示/違反報告)
おこめ(プロフ) - かえでさん初めまして！いつも楽しく拝読させていただいております！更新頑張ってください。陰ながら応援しております^ᴗ͈ˬᴗ͈^♡ (2023年2月20日 22時) (レス) id: 9157f8724a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かえで | 作成日時：2023年2月8日 19時
