めにーすとーりーず。3

F #11 ページ25

あなたside



『いらっしゃい。あー、珈琲いれるね。
インスタントだけど、』


「カフェで珈琲飲みたい。」


『なに、私がいれる珈琲に不満が
あるってか。』


「いや、そうじゃなくて。」


『第一、こんな大男がカフェにいたら
すぐ大谷翔平がいる。って大騒動になるし。

それは、ごめんだわ。』




ただの同級生だもん。

その壁が厚くて。


それに、プロ野球選手で大活躍してるし。





『それにさ、大谷翔平ってバレた所で
こんなモロ一般人な女が一緒にいていーの。

だめでしょ。』










お湯を注ごうとしたら、





「ねぇ、」









なに、、って、






後ろには翔平。











「俺さ、別にAといるの週刊紙とか
球団とかにもバレていいし。






それにさ、








アピールしてるのいい加減
気付いてくれない？」







アピール、？






『、え？まって、頭が追い付かない。』







「カフェいこってデート誘ったのに
プロ野球選手だからって振られるし。」









俺だって、一人の男だっつーの、









そう翔平は呟いた。












プロ野球選手だからって、同級生だからって







壁をつくってたのは自分の方なんだ。












『翔平、アピールするの下手くそ。』


「、、え？」


『私なら、こうするかな。』









ちゅ、






無理矢理、翔平の頭を引っ張って


自分の想いをぶつけたら、









「はは、こんなことするんだ。」








なんか、ちょっとばかにしてきた。







『いーの、今日だけ。』





「じゃあ、明日からは俺からしよ。」












ん、？爆弾発言聞いちゃったかな、？

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