めにーすとーりーず。3

T #9 ☆ ページ16

あなたside






退屈。

この退屈な授業というものから抜け出したい。





ただ伏せてるだけなのに、

「寝るな。起きろ。」って。




『いや、俊くん。
あたし起きてるから。』







苦手。

だって、俊くんを見てたら
くらくら目が回る。





「そっか。」





特に、彼の笑顔を見たとき。






、



、






『やっと終わった、』


学校が終わり、放課後。





「なぁ、一緒に帰ろ。」


『うん。』





苦手じゃなかったの、？


口が勝手に動いたっていうか、、






意味分かんないよ、自分。

なんで、なんで、






「俺さ、言いたいことがある。」



『う、うん。』







聞きたくない、聞きたくない、




、、でもなんで、？









心の隅に聞きたい自分がいる。






私はそこまで鈍感じゃないはず、

それに、好きな人なんていないはず、








なのに、



なのに、、







「ずっとAが好きだった。

今も、好き。
だから、付き合って、？」









あぁ、狂うよ、



私が私じゃないみたい、









ねぇ、

私はやっと素直になれるの？






自分の気持ちにやっと気づいた。



いや、前から気づいてたけど
心に蓋をしてたのかもしれない。








『私も、好き。よろしくね。』

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