めにーすとーりーず。3

F #9 ページ12

あなたside




学校に行きたくない。


勉強がいやだから。とかじゃなくて。



私にとってはもっと深刻なもの。






【わー、みてー。笑
ないてんだけど、うける。笑】



椅子の上には散らばった画鋲。

机には無数の愚痴。





『っ、、』


耐えらんない。教室から走って逃げ出す。







(( ｶﾞｼｯ ))




『！！』


「まてよ。一緒に片付けてやっから。」




『、、ありがとう、。卓也くん。』





いつも、卓也くんは助けてくれる。





【はぁ。またつるんでるよ。


あんなやつといても良い事ないのにねぇ】



【あんなやつ、いなくなっちゃえばいいのに】








、、っ、


やっぱり慣れない。
いくら言われても、慣れない。




「震えてる。」



そう言って、卓也くんは私の耳を両手で
塞いでくれる。






『ほんと、ごめん、』






いつも、助けられてばっかりで。


なんにも出来ないのに、








「このくらい、全然余裕。だろ？」





そう言って微笑んでくれる。






卓也くんが居なかったら、なんて。

考えたくもない。







【A。きて。】



、、え？




「いくな、」

『そんな、わざわざいじめられにいかないよっ』






【いじめなんかせぇへん。】








、、は？




そんな良い話があるわけ、





【はよこい。】



ちょ、ちょっと、！！



手首を捕まれて階段まで、





また、突き落とされるんじゃないかって
怖くなる。







【俺、お前が好きや。】





思考停止、

意味が分かんない。

そんなわけない、どうせ裏切るんだよ、





『むり、むりです、』



【あっそ、じゃあね。】



近づいてくる、

これくらい分かる。






落とされる、







「あぶねぇっ、」





『卓也くんっ！？』




二人で、階段を落ちる。





『いっ、』

「大丈夫か、？」




『うん、っ、でもなんで、、？』






「お前が好きだからに決まってんだろうが、」

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