tkinの日常

両思い4 ページ11

タカギから、

『一緒にイノオくんの部屋にいてもいい？』


と言われたのは、
今から10分前。








今はと言うと、、、、、






どうしてこうなったのか、
もう頭が真っ白で覚えていない。






オレは、
普通のホテルによくあるようなシングルベットに
タカギと二人で寝っ転がっていた。




緊張と、動揺と、興奮がオレの心を揺さぶる。




たかき)この前の沖縄旅行以来だね、
一緒に寝るの


いのお)またタカギと一緒に、
こんな狭いベットで寝る日が来るとは、
思ってもなかったわ


たかき)本当は、嬉しいくせに


いのお)タカギこそ


たかき)いや、イノオくん？
さっきからドクドク心臓の音が聞こえてるよ？


いのお)、、、、
それは、、、、
さっきちょっとお酒飲んだからだし、、、





オレは、最大限思いついた嘘の言い訳を言った。





たかき)イノオくんってほんとに素直じゃないね



そう言った後、
タカギは俺を抱きしめた。




いのお)オレは、タカギの抱き枕じゃねーし
あと、アルコールのせいでドクドクしてるだけだし






たかき)強がらなくていいってば


いのお)、、、、、、、


たかき)好きだよ。イノオくん。







耳元で、タカギにギューッとされながらの、

『好きだよ。イノオくん。』

は、今のオレにとっては、
最上級の言葉








いのお)バカ


たかき)素直になりなよ
イノオくんの胸の音は、素直だよ？
さっきよりドクドク言ってるもん。


いのお)寝る。








オレは、嬉しいくせに、
素直になれなくて、タカギに暴言を吐いてしまう


周りから見たら、もうオレらカップルみたいじゃん









たかき)おやすみ、イノオくん







そうタカギは、オレの耳元でそう言い残して、
オレの体から離れた。
そして、俺と反対の方を見て、寝てしまった。









やっぱ、タカギにはかなわねーや









オレは、その数分後、
タカギを後ろから抱きしめた。



そしたら、タカギは、オレの方を向いて、
正面からギューッてしなおしてくれる。







たかき)イノオくん、素直じゃん


いのお)タカギがオレをそうさせてんの


たかき)じゃあほんとにおやすみ


いのお)おやすみ
好きだよ、オレの方が。









オレがそう言い残したら、
タカギは、さっきよりも、
オレのことを強くギューッてしてくれた。

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