episode64 ページ17
学校の先生「それじゃあ、今日はよろしくお願いします」
いづみ「こちらこそよろしくお願いします」
フロントで監督さんと学校の先生が話す。
今日の夜にやる舞台についてだ。
MANKAIカンパニーは夜にホールで小中学生に向けて舞台をやることになっている。
昼は稽古とホテルの手伝い。
夜は手伝いと舞台がある。
それが2日間。
3日目は自由行動!ということになっている。
左京さんにしては優しいなと思う。
いづみ「....ちゃん!Aちゃん!?」
A「は、はい!」
いづみ「大丈夫?」
A「ぼーっとしちゃって。笑」
いづみ「とりあえずみんなとホールで稽古しててもらえる?段取りとかはみんながやってくれると思うから、見ててくれるだけで大丈夫!私はまだ用があるから先行ってて!」
A「はーい」
私がここに来た意味って.....
私は部屋にいる劇団員たちを迎えに行ってホールに向かった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
太一「疲れたッスーーー」
至「はぁ、、、もう無理」
稽古が終わると劇団員達がその場に倒れ込む。
初めて稽古の様子を見たが、、、、、、
圧巻だった。
今までのイメージとは違う。
みんな真剣な表情でお芝居に向き合ってる。
キラキラしてるみんなと何の目標もなくただ生きてるだけの私。
やっぱり全然違う世界の人なんだよね、、、
真澄「ねえ、A」
稽古が終わったのでみんなが部屋に戻る中、真澄がこちらに来て話しかけてきた。
A「ん?」
真澄「悲しそうな顔してたけど、何かあったの」
A「んー、なんか私ってここにいていいのかなって思っちゃってさ。みんなキラキラしてお芝居頑張ってるのに、私何してるんだろうね」
不意に涙が零れる。
真澄「何言ってんの。そんなことないから。泣かないで」
A「ううん、ごめんね。なんでもない」
私は涙を拭う。
真澄「Aはさ。Aなりに頑張ってると思うけど。それにAがいるから俺、毎日楽しい」
A「嬉しいこと言ってくれんじゃん」
広いホールに私たち2人だけが残っていた。
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さら - はじめまして!!お話最高です!!もう大好きです!!2人の推しなので、凄く嬉しいです!!あと綴くんも大好きです!!最後まで応援してます!! (2021年12月8日 0時) (レス) @page36 id: f9b4a84be1 (このIDを非表示/違反報告)
コンクリート(プロフ) - 嬉しいコメントありがとうございます!初心者なので至らない点があるかもしれませんが、楽しんでいただければ幸いです! (2021年8月19日 22時) (レス) id: 2e3a31a212 (このIDを非表示/違反報告)
あぽろ(プロフ) - めっちゃ好きです…!応援してます!! (2021年8月19日 14時) (レス) id: a236361d3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:コンクリート | 作成日時:2021年8月17日 15時