【碓氷真澄】とりあえず、どうする？2【茅ヶ崎至】

episode58 ページ11

A「すいません、真澄から電話です」




そう言って電話に出る。




喧嘩売られてる最中に電話に出るなんて我ながら度胸がついたなあ、なんて感じる。




ひな「えっ真澄くんから！？」



ひなさんは驚いた顔でこちらを見る



面倒臭いのでスピーカーにする




A「あっ真澄？どうしたの」




真澄「いや、帰り遅くて心配だから迎えに行こうかなって思って。まだ学校？」




A「うんまだ学校」




真澄「じゃあ迎えに行くから待ってて」





この会話を聞いたひなさん、口がポカーンと開いてる




確かに彼氏彼女でも同じ学校通ってるのに学校に迎えに来るってなかなかないよね笑



それは私もそう思う





でも真澄と帰りたいし、聞いていいよね！




A「ねえ真澄？」




真澄「なに」




A「ひなさんってどう思う？」




真澄「だれそれ」




するとひなさん、目を見開く




ひな「真澄くん！私だよっ！ほら、結構話しかけてるじゃん！」




すると真澄も思い出したようで




真澄「Aに酷いことしてたやつ．．．？俺はAを傷つけるやつは許さない。Aは一生守る」




おぉぉぉ、、、、




それ軽くプロポーズだよ真澄、、、、




さすがに恥ずかしいって




真澄「今Aそいつらといんの？早く行くから待ってて。なんかされたらすぐ俺に言って」





するとひなさん、かなり落ち込んだ顔





A「うーん、大丈夫そうだから、一旦切るね！」




ﾋﾟｯ




電話を切ると、ひなさんは何も言わずに去っていった。





A「やりすぎたかな」




いくら真澄からの好意を受け取っているとはいえ、あんな形で使ってよかったのかと後悔する。





仮にも、人を傷つけてしまったわけだし。





なんかモヤモヤした気分で下駄箱に行くと、私は真澄を待った。

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