ONCE UPON A TIME～真実の愛のキス～2 (ページ46)

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顕嵐side

顕「スーパー？」

貴「夕飯の買い出しに付き合ってって言ったでしょ。ほら行こう！」

Aについてスーパーの中に入る。

すると、少し歩くごとに誰かがAに話しかけてきた。

顕「知り合い多いんだな」

貴「この町に住めば普通よ。あなたもそのうちみんな顔見知りになるわ」

顕「本当に小さい町だな」

貴「やっと分かった？だから悪いことはしないほうがいいよ。すぐに噂が広まるから(笑」

顕「留置所送りにはなりたくないからな」

貴「そしたら毎日じんと一緒ね」

顕「妬ける(笑？」

貴「馬鹿言わないで」

Aが楽しそうに笑う。

その笑顔を見てたら俺まで嬉しくなる。

分かってはいたけど、俺やっぱり…

貴「あ、白菜が安くなってる！」

顕「走るなって(笑」

割引ってシール全てに飛びつくから、スーパーの隅から隅へと行ったり来たり。

俺が押すカートの中には、かなりの量の食材が詰め込まれた。

顕「これ全部1人で食べるの？」

貴「まさか。うちにはただ飯を食べに来るネズミがたくさんいるの」

顕「岸君たちか」

貴「当たり。顕嵐も来る？」

顕「いいの？」

貴「もちろん。きっとみんなも喜ぶ」

顕「じゃあ遠慮なく」

そんなこんなで買い物を済ませ、

町を一通り案内してもらい、

俺たちはおばあちゃんの店に向かった。