But Still,I Love You【MARVEL】 (ページ10)

今日:4 hit、昨日:2 hit、合計:13,779 hit

＿003 ページ10

･

･

オーディンはAを連れてヘイムダルの元へ行くと、無言でソーの元へ向かって行った

H(ﾍｲﾑﾀﾞﾙ)｢申し訳ございませんA様。オーディン様にもお手を煩わせ…｣

『謝るのはこちらの方です…ソーはまだ理解していない。どうか、無知なあの子を許してあげてください』

悲しそうに瞼を伏せるAに、ヘイムダルは慌てて頭を下げた

H｢貴方様はとてもご立派です、どうか自分を悔やまないで下さい。

…もう直、オーディン様がお帰りになります。｣

眩い光と共に誰一人欠けることなく、帰って来た

オーディンは剣を抜くとヘイムダルへと渡す

O｢何のつもりだ？｣

T｢国を守ろうと＿｣

O｢友も守れぬ奴が国を守れるのか？｣

Aは傷を負ったファンドラルと、それを支えるホーガン達へと駆け寄る

『大変…手当ては城にてもう手配済みです、貴方達には迷惑かけました、どうぞゆっくり休んで』

S｢A様…申し訳ございません、ありがとうございます｣

城へと戻る彼らの後ろ姿を確認すると、静かに事を見る

T｢父上の古いやり方では国が滅びます｣

O｢お前は自惚れた欲深い青二才だ！｣

T｢父上は愚かな年寄りだ！｣

その言葉にAは両手を口で抑え、オーディンは目線を下に向け、項垂れた

O｢ああ、確かに愚かだった。…お前に期待した｣

マズいと思ったロキが｢父上｣と声をかけるが、オーディンは黙れと言うように声を荒らげた

O｢…ソー･オーディンソン、お前は王の命令に背いた。

その愚かな傲慢さが平和な国の扉をこじ開け＿罪なき者たちを恐怖に突き落とした！｣

オーディンは持っていた杖をビフレストの扉に繋げるとソーに迫る

｢お前は王に相応しくない

地位に相応しくない

恥を知れ！｣

ソーの鎧の装備を剥がすと大声で怒鳴る

｢愛する者たちをお前は裏切った｣

ソーは思わずAを見る、彼女が悲しそうに眉を下げているのが脳裏に焼き付いた

｢お前のパワーを取り上げる。我が父の名において、祖父の名において、

我はお前を＿

追放する！｣

ムジョルニアを取り上げたオーディンは、パワーをソーに当て開いた扉から彼を追放した

消えていなくなるソーを見たロキは慌ててAの肩を抱く

O｢ハンマーのパワーは相応しき者が授かるであろう｣

そして、ムジョルニアも橋へと投げたのであった