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T「っウワァァァ!!!」
料理や果物が綺麗に並べてあるテーブルを力任せにひっくり返し、荒い息を吐きながら階段へ腰掛けるソー
その場面を見ていたAはゆっくりとソーの隣に座った
T「っ今日は、栄光の日になるはずだった」
『その日は、いずれ来ますよ』
T「…戦を仕掛けてきたのは奴らだ」
『そうかもしれませんね…ですがラウフェイは約束を破る程馬鹿な人ではないです』
T「しかし俺は王として!…」
『…王になることを焦らなくてもいいのです。いずれ来ますとそう言いましたが、今はその時ではないのかも知れません』
T「姉上までもそう言うか」
イラついてる様な、だけど苦しそうな表情を浮かべるソーの頬にAは手を添え、瞳を見つめると、困ったように笑った
『意味が分かる時がきます、必ず。』
T「それはいつ?」
『…近い未来に』
ソーは自分の頬を撫でるAの手を取ると、無言で見つめ、本能のように彼女を引き寄せ髪にキスを落とした
Aはしばらくされるがままだったが少し経つと立ち上がり、もう一度、彼の頬を撫で立ち去った
それと入れ替わりでソーの背後からロキが歩み寄る
_その時ロキがソーに何を話したか分からないが、
その後ソーがロキと戦士達を率いてヨトゥンヘイムへとオーディン達に無断で向かったのは、少なからず口の上手いロキの言葉が関わっているだろう
虹の橋を越え、鋭い閃光と共に行ってしまった彼らへの心配と
ヘイムダルには後で謝らなくてはとAは頭を抱えた
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温厚な主人公でもいくらなんでも頭抱えるわな…
脳筋な兄とずる賢い弟の世話は大変だわ…
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岡P(プロフ) - とても面白いお話しですね。この先の展開が気になります。更新楽しみにしています。 (2020年5月10日 1時) (携帯から) (レス) id: 8256504f4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あか | 作成日時:2019年9月21日 22時