帝光中の彼女事情。【赤羽業】

彼女事情。40 ページ42

『あっ、後言うの忘れてたけど、彼氏はいるよ』



｢はっ！？え、ちょ、写メ！｣



『あーと、ちょいまち』




制服のポケットからスマホを出してアルバムを開く


『(このあたりに、、、)』


あった。

カルマと私がピースしている写真だ

確か渚に撮ってもらったっけ。





｢ゲッ、イケメン！！めっちゃかっこいい！！｣



『でしょ、自慢の彼氏なんだ』



画像を見て思わず頬が緩む



｢にやにやしてんぞー？よし！Aの彼氏の話も聞きたいから屋上でさぼろー！｣



『ええ！
まー、たまにはいっか！』



｢『うちらの秘密だよ！』｣






声を揃えて、笑った。





ーーーーーーーーー



カシャ


｢送信っ、と｣



Aと有明を見て柄にもなく微笑みながら屋上の扉を閉める



ピロリン♪




《何これめっちゃ可愛いんですけど》




返信早いな、さぼってるのか




〈お前の事、自慢の彼氏って言ってた〉



さっきのシャッター音は、


自慢の彼氏なんだ。と微笑むAを撮ったもの

それをLINEでカルマに送り付けてやった



《今から行く》



〈は？ここ(帝光中)に？〉



《ん。
あ、でもやっぱやめとく》



〈？〉



《大切な友達ができたみたいだから、ね》



《今はそっちを大切にしてほしいからさ(笑)》








、、、愛されてんぞ、A



俺も正直、Aが幸せなら嬉しいし






ピロリン♪


《まぁでも、次からは俺も遠慮しないけどね》






これも愛されてる、、、のか？




取り敢えず適当にスタンプを送り、
LINEを閉じた。






窓から見える空が眩しい









｢よかったな、姉ちゃん｣

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