〇〇しないと出られない血鬼術 参※リクエスト停止中

玄弥とジャンケン【リクエスト】 ページ32

【ジャンケンをして負けた方が勝った方に口づけをしないと出られない部屋】

あぁ、神様。

これはなんと言う名の罰ですか？

私はジャンケンが弱い。

20回して一回勝てばいい方。

ひどい時はもっと酷いのだ。

だが、考えがある。


『玄弥！！心理ジャンケンよ。』


「はっ？」

私は握り拳を玄弥に見せる。


『私はグーを出すわ』

ふふふ、これで玄弥は、私が本当にグーを出すことにかけ、パーを出すか。

それとも罠と考え他の手を出すか。

その狭間で揺れ動くはず。


因みに、私はチョキを出すわ。約束なんて守らないもんねー！！(真似してはいけません)


「……なるほど。じゃあ俺はお前がグーを出さなかったらここで抱く」


『はぃぃ！？』

何を言ってるんだこいつは。

「ジャンケン____」

『ま、待って！』

私は慌ててグーを出した。


玄弥は、パーを出した。


「ほら、早くしろよ」

勝ち誇った顔で私を見つめるこいつが憎い。


『悪魔、サディスト、鬼』

「先に仕掛けてきたのはどっちだよ」

呆れ顔で私を見ていた玄弥は、私を抱き抱え口づけがしやすい高さにする。


卑怯な手とは言え、負けは負け。


渋々とほっぺに口づけをした。

だが扉は開かない。


「唇だよ」

玄弥が顔を近づける。


もう一度、私から。

今度は唇に口づけをする。

扉の開く音がした。

『は、早くでよっ！』

玄弥の腕から逃れようとするが、力が入ってるので抜け出せない。

「…………す」

小声で玄弥が何か言った。


耳をすませ、聞く。


「帰ったら抱きつぶす」


『死ぬほど物騒！やだやだ、帰んない！』


そんな私を尻目に、抱き抱えたまま部屋を出る。


【こんなに怖い夜は、初めてかもしれない】


おや？ルピさんに言いたいことがあるみたいです！


「リクエストありがと。

にいちゃんの後だから、ちょっと照れくさいけど、楽しんでもらえたか？

また会いたいから、これからも1番近くにいてくれよな」

リクエストありがとうございます！

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