〇〇しないと出られない血鬼術 参※リクエスト停止中

実弥さんと撫でる【リクエスト】 ページ31

【実弥の頭を撫でないと出られない部屋】


『さ、ね、み、さん！』

笑いながら近く私をゴミのような目で見る。

ちょっと傷付く。

「ぜってぇしねぇからな。

叩き斬ってやる」

そう言って刀を構えるが、そんなものできれないのは実弥さんも知ってるはずだ。


案の定とでも言うべきか。

扉は開くどころか傷１つつかない。


『ほら〜開きませんよー。大人しく撫でられてくださいよー』


ぴょんぴょんと飛び撫でようとするが避けられる。



『もう！出るためなんですから！恥とかプライドとか捨ててくださいよ！』



「ちげーよ！そうじゃなくて……」


何か言おうとして、おし黙る。


『そうじゃなくて……なんですか？』

心なしか顔が赤い。


「そうじゃなくて……撫でられ慣れてねーんだよ」


赤く染まった顔を隠すように手で覆う。


(可愛い)

そう言えば、実弥さんは確か長男だ。

長男は、甘えられることがないから、甘えることが恥ずかしいと炭治郎くんが言ってた。


『実弥さん』


私がそう言うと、観念したようで屈んでくれる。


その頭に手を乗せ優しく撫でる。



『あの、わたしには甘えてくれていいですからね。


貴方の彼女ですからね』


実弥さんは私をちらりと見ると手首を掴み優しく引き寄せる。


そして、甘く軽い口づけをした。


「…………たしかにたまには甘えんのもいいなぁ


ってことで」


もう一度顔が近づく。


今度は深く長い口づけ。


実弥さんの呼吸に合わせて、空気を取り込み、長く口づけを続ける。




ふっと離れると実弥さんがいたずらっ子な目で私をみた。



【俺のこと甘やかしてくれよ、俺が満足するまでな】


おや？雫さんに言いたいことがあるみたいです！


「リクエストありがとな。

撫でられる、なんて初めてのことでよ。

俺みたいな大柄な男の人撫でたいなんて思わねーだろ。普通。


だけど、悪くはねぇな。



おい、またしろよ」


リクエストありがとうございます！

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