〇〇しないと出られない血鬼術 参※リクエスト停止中

伊黒さんとなでなで【リクエスト】 ページ8

【Aがなでなでされないと出られない部屋】



伊黒さんと部屋に入るのはこれで何回目か。


目を見ずともわかる。これは怒っている。





「お前の判断ミスで何故俺が巻き込まれる？

ちゃんと行動できない部下の尻拭いを何故俺がせねばならん？


まったく……だからお前は実力はあっても頭がないから柱になれんのだ」




『うぐぅ……』


痛い。

こ、心が痛い！


今だにネチネチ文句を言う伊黒さんにしゅんとして、こうべを垂れる。



「頭を出せ」


睨みを利かせ伊黒さんが言う。


(た、叩かれるぅぅぅぅ！！)


怖いが自分の失態。


受け入れ、頭を恐る恐るだす。



ぽんぽん


撫でられた…とわかるのに数十秒かかった。


『な、撫で……えっ！！！？ええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ』



「うるさい。黙れ」


何を驚いていると言われ睨まれる。



『だって！叩かれると思って……』


もじもじしながら言うと呆れられたようにため息をつかれる。




「いくら、俺でも鈍臭くて馬鹿でイラつく奴でも好きな女に手は出さん。



馬鹿か。そもそも恋仲だろ。何を遠慮する。」



『はっ！そう言えばそうでした！』


すっかり忘れてた。



「おい…………」


伊黒さんが近づいてきて、そして……



ちゅっ




優しく口づけを落とした。



「言葉で伝わらないなら、これでどうだ？」



唇と赤い顔を抑え、伊黒さんを見つめる。




『は、はい……わかりました……』


「当たり前だ」


またツンとそっぽを向かれる。



なんだか、恋仲らしいことができて……



私は後ろからコツンと額を背中にくっつける。



『…………好きです』



伊黒さんは私の方を向き知ってると言うとまた顔を近づけた。



【不器用な恋だけど、世界で1番愛おしい】



おや？焔華さんに言いたいことがあるみたいです！



「リクエストありがとう。

まぁ、あれだ。


お前は鈍臭いが、一緒にいてやらんこともない。


………………回りくどいとか言うな、察しろ阿保。」




リクエストありがとうございます！

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