〇〇しないと出られない血鬼術

錆兎と抱きしめる【リクエスト】 ページ7

【どちらかを抱きしめないと出られない部屋】

『錆兎〜！！久しぶりだ、ねっ！』

再会の勢いに任せて、ハグをしよとしたが避けられた。

「いきなり抱きつくな」


私と錆兎が出会ったのは、3年前の私の最終選別だった。

錆兎は、私よりも前の選別に参加し、鬼に喰われて死んでいた。幽霊だ。


それを知った時は大量の涙を流し泣き叫んだので、その日一日鬼は私に近づかなかった。


そんな私たちも1週間も共にいれば仲良くなるわけで、7日目は泣きながら別れを惜しんだ。


その錆兎が今目の前にいる。

しかも、錆兎を抱きしめれば外に出れる。


最高だね！！！！


早く鬼を捕まえるため、ありっけの力を使い、錆兎を抱きしめようとした。



勿論、無理だったが。



『もぉ〜！なんでよ！！！！

私の方が錆兎より鍛錬してるし、3年前より強いはずなのに！


はっ、さては錆兎私に隠れて鍛錬を！！』



「まぁ、最近面白いのがいたから稽古に付き合ってはいたな」


やっぱりか！


こいつ元から強いクセに！


「というか、たとえ稽古してなくてもお前には、簡単に捕まらねーよ」


『なにそよそれぇ！私が弱いって言いたいの！？』



こう見えても柱の次に強いんだから！


「じゃなくて、男が女に捕まるとかカッコ悪いだろ。ましてや、惚れた女に」


えっ、と私が言う前に錆兎が私を後ろから抱きしめた。


『えっ、はっ……ぬわぁ！』


「選別の時にお前を見てよ、泣きながらも、他のやつを守る姿が好きだったんだ」


耳元に、錆兎の声が直に届く。


「でも、お前と1週間過ごして笑った顔や怒った顔を見て、自分が死者であることも忘れて惚れてしまった」


錆兎がゆっくりと離れる。


「生者のお前を、俺は守れない。それでも、お前の笑顔を見ていたい。」


真っ直ぐに私を見つめる瞳に出した答えは。



『ずっと、一緒にいて欲しい』……次の錆兎の話までSTOP


『他に好きな人がいる』……推しキャラまでSTOP




おや？ルナさんに言いたいことがあるようです！


「りくえすとありがとうな、ルナ。

他にもお前を取り巻く男は沢山いたのに、それでも俺を忘れず、愛してくれてありがとう。


お前が死ぬその時、いや、死んでからも俺が守るし、愛す。


だから、安心して毎日を過ごしな！」


リクエストありがとうございます！

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