81話 ページ36
歩「あっ、舞お姉さんだ!」
舞「?あ、少年探偵団の皆さんに、沖矢さん。こんにちは。みんなは何してるの?」
光「僕達はこの公園でサッカーをしてたんです。そこにたまたま昴さんがきて、」
舞「なるほどね。」
捜査帰りに歩いていると
歩美ちゃん達に声をかけられた
まさか沖矢さんもいるとは思わなかったけどね
コ「舞いさんは?」
舞「あたしは捜査帰りでね。」
コ「そうなんだ!あれ、舞さんの右手から血でてるよ?」
舞「嘘、本当だ・・・。気づかなかった。」
沖「よろしかったらこれを。薬局に行ったばかりだったので。」
舞「あ、ありがとうございます。」
沖矢さんにカットバンをもらい右手に貼る
しばらく話しているとみんなはサッカーをしに元の場所に戻っていった
子ども達はいなくなったし、公園にはあたし達しかいないから
ずっと気になってたことを聞くチャンスが出来た
舞「沖矢さん、いや赤井さんに聞きたいことがあるんですけど。」
沖「・・・なんでしょう?」
流石に沖矢昴は止めないか
子ども達に聞かれたら大変だしね
舞「どうして、あなたがスコッチを殺したことにしてるんですか?」
沖「・・・。」
舞「スコッチは自分で心臓を撃ったと聞きました。なのに、どうして?」
沖「・・・安室君には言わないでほしい。実は、」
赤井さんから聞いた話は彼が言う通り
とても零には言えないことだった
スコッチ、ヒロが自分自身に拳銃を向けたとき赤井さんは打てないようにその拳銃を掴んでいた
でも、階段を登る足音に気を取られた隙にヒロはその引き金を引いてしまった
・・・その足音の正体が零だった
つまり、ヒロは零の足音を組織の追ってと思い死んでしまった
ということ
舞「・・・じゃああなたは、零のために?」
沖「・・・そんな聞こえのいいものじゃないですよ。」
舞「・・・話してくれてありがとう、ございました。」
沖「いや、ずっと黙っていてすまなかった。」
最後は赤井さんの口調でそう告げて
申し訳なさそうに眉を下げた
舞「いえ。でも、いいんですか?このままだと、赤井さんはずっと零に恨まれ、」
沖「恨まれるのはもう慣れてますよ。」
舞「・・・。」
その後は何とも言えない気持ちになったが
まだ仕事があるため、みんなとはそこで別れた
27人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あやちゃん | 作成日時:2020年3月29日 20時