56話 ページ11
隣に来たのは諸伏刑事だった
高「先程は驚きましたよ。まさか銃弾を避けるなど。」
舞「偶然ですよ。1歩間違えれば死んでたかもしれないですし。それで、聞きたいことって何ですか?」
高「・・・ずっと前から景光、弟の行方がわからないんです。もちろん仕事上連絡しても繋がらないことは理解しています。おそらく公安部なんでしょう?」
舞「・・・はい。あの、諸伏刑事に言わなきゃいけないことがあるんです。」
高「はい。」
舞「全部、詳しくは言えないですけど。・・・ヒロは、もう、いないんです。」
高「・・・。」
舞「もう、会えないんです。」
高「・・・そう、ですか。何となくそんな気はしていました。」
今、諸伏刑事の顔が見れない
仕方ないことだけど、ヒロの家族にも全部話せないことが苦しい
舞「ヒロは、最後まで自分の仕事を真っ当し仲間も家族も守って亡くなりました。・・・そのうち、その証拠が届くはずです。」
高「・・・そうですか。あなたには辛いことを言わせてしまいましたね。」
舞「いえ。」
本当に辛いのはあなたでしょう?
なんて言えなかった
それに
あたし以上に苦しんでる奴がいるんですよ。
直接ヒロの死を見てしまった奴が
・・・だよね、零
浜田 恭介side
舞と諸伏刑事が外で話してるのを窓越しに眺めていた
・・・内容は多分、アイツのことだろ
苗字も同じだったし顔も似てたしな
嶺「でもホントびっくりしたよね!拳銃向けられた時なんか死ぬかと思ったよ〜。」
聖「確かにあれは肝を冷やしました。」
ナ「でもそれ以上に舞さんが凄かったよね!銃弾を避けちゃうんだもん!」
アイツが犯人を捕まえてから
ずっと同じ話が尽きない
そりゃそうだ
普通銃弾なんてよけられないしな
・・・正直俺も肝を冷やした
舞の実力は知ってはいたがまさかあそこまでとはな
山「いや〜ホントに凄いですね彼女は!容姿端麗、頭脳明晰!それに加えてあの運動神経!」
勘「てめぇとは180°違ぇな。」
山「ちょ、失礼じゃないですか!?・・・できが違うんですよできが!そりゃああの人にはあんな才能があるみたいですけど・・・!」
浜「それは違うぞ。」
山「へ?」
浜「アイツは今みたいに昔から強かったわけじゃないって言ってんだ。」
ま、弱いわけでもなかったけどな
警察学校時代なんて他の男子共も投げ飛ばすくらい強かったが
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作者名:あやちゃん | 作成日時:2020年3月29日 20時