サ ッ カ ー 少 女 、 氷 と 輝 く 【アレスの天秤】

帰国、010 ページ12

『アツヤ、ナイス！』



アツヤ「Aこそ、な！！」



ﾊﾟﾝｯと手と手が重なる音がする


一方、雷門側は困惑していた


注意すべきは前線の三枚と監督から言われていたが、最初に決めたのは霧野Aという少女


のりかも不意をつかれ得点を入れられて目を見開き固まっている


__だが、一人だけ例外がいた


そう。氷の微笑と言われている氷浦貴利名だ


昨日の夜、Aさん居るかなぁなんて考えていて、今日間近で氷の矢が見れ、プラス同じフィールドに立っている



剛陣「氷の矢って氷浦の技じゃ…」



氷浦「俺の技じゃない。Aさんが本家だ！！」



遠目から見ても分かるほど、氷浦は目を輝かせてAを見ていた



趟「Aさんはイタリアに行っていた筈…


まさか戻ってきていたとは、予想外なことも起こるものですね〜


これは、雷門大ピンチ！かもしれないですよ」




その後も白恋の見事なコンビネーションが続き、ボールにかすりも出来ない



アツヤ「アニキ、A！」



左手をﾁｮｲﾁｮｲと動かすアツヤ



士郎「その悪戯っ子の顔、最高にノってるときのアツヤだねｯ！！」



『存分に暴れまわれ！』



士郎はAに、Aはアツヤにパスを出し染岡に渡りシュートを打つ


だがボールはのりかに止められてしまった




白恋からのボールで再スタート



岩戸「自由にはさせないでゴス！」



アツヤ「ゴスって何だよ、」



自分の口癖(？)のゴスを指摘され、少々焦る岩戸


Aは始まったよ…と苦笑するがその瞳は楽しんでそうにも見えた



万作「岩戸！10番は任せたぞ」



日和「万作！10番は後ろ！！」



先程まで岩戸の前にいたアツヤが、いつの間にか自分の後ろにいて驚きを隠せない



アツヤ「ふ〜ん？なんか生臭せぇなぁ、


__そういや、お前のとこ寿司屋らしいな


道理でプレーも生臭いはすだぜ」

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