なんでこんなわかりにくい施設にしたの？ ページ6
あの後、お兄さんの自己紹介(名前を聞かされただけ)を聞いて少し世間話をしている間に私の新しい職場、ブルーロックに到着した。
ちなみにお兄さんの名前は絵心甚八というらしい。
アンリさんに案内されながら中に入るとまだ誰も居らず、ガランとした広い空間だった。まず、絵心さんに命令されたことはこの施設の内部の把握としなければならないことのまとめ、選手のプロフィールの読み込みだった。
絵心さんに高校生の資料を貰い、アンリさんに私の部屋まで案内してもらった。
その間、アンリさんは
｢Aちゃん、私は毎日ここに来れる訳ではないし、女の子もAちゃんしか居なくて苦労することが必ず出てくると思う。そんな時は私に連絡してね。出来るだけ手伝うから！｣と優しい言葉をかけ、連絡先を交換してくれた。
｢ありがとうございます！私がどこまで皆さんの役に立てるかは分かりませんが私なりに頑張ってみます、何かあった時はよろしくお願いします！｣
ここにきてようやく、私は今日から毎日サッカーをする人のマネジメントをしていくんだ、という実感が湧いてきた。私みたいな初心者にマネジメントなんかできるのかという不安を感じるのと同時にサッカーを身近で支えられるという嬉しさが入り混じって不思議な気持ちだった。
私の部屋は、広くも狭くもなくとても心地の良い空間だった。持ってきた衣服や物をクローゼットやタンスに直し、ノートとシャーペンを片手に部屋を出た。
選手達がいつ入ってくるか分からないし、選手達が入ってからだとトレーニングの邪魔になってしまう可能性があるので早めに施設内部を把握しておこうと思ったのだ。私は、｢(内部把握のついでに食堂に寄って晩御飯を食べて部屋に戻ろう)｣と呑気な事を考えながら歩いていた。
｢(…………ここどこだ、。)｣
さっきまでの呑気さなど消え失せ、シンプルに焦っていた。完全な迷子である。とりあえずノートにメモっていた内部の地図を見ながら来た道を戻って行く。私の地図ではそろそろ部屋に辿り着いても良いはずなのに全然辿りつかない。
｢(こんなことになるなら絵心さんかアンリさんに着いてきて貰えばよかったぁぁ……ﾊｯ…アンリさんの連絡先貰ったじゃん！こういう時に連絡して良いってことだよな、絵心さんはめんどくさがりそうだし、)｣
そう思い、私はアンリさんに電話をかけた。
｢ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ、ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ………｣
｢嘘でしょ、出ない？え、自力で帰るしかないん？これ、詰んだんやけど｣
とアンリさんが電話に出ないことに焦りを感じつつ独り言を呟いていると絵心さんから電話がかかってきた。
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古都(プロフ) - ひよさん» ありがとうございます！嬉しすぎますっ！！初めての小説で内容が矛盾している点や誤字も多々あるかもしれませんがこれからも頑張ります！ (2023年2月17日 23時) (
レス) id: 3f290c8c9e (このIDを非表示/違反報告)
ひよ(プロフ) - すっごい面白いです!!続きも楽しみにしてます〜！！！！！ (2023年2月17日 22時) (レス) @page11 id: 11e712b22a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：古都 | 作成日時：2023年2月5日 21時
