白い死神。 (ページ14)

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ネコ、14匹ページ14

夢主side

私は、1人行動しか取らない
他人は信用できないから

……だから、連携プレーが出来ない

例えば

｢見張ること｣とか……

『警察がいるなんて聞いてない………ホント最悪』

そのせいで、今私は危機に陥っている

警備の人以外居ないと思っていたこの建物に
まさかの警察

しかも、その中で選ばれた人達しか入れない
特殊捜査官

通称"白鳥(シラトリ)"

今の私では到底勝てない相手

金庫の中の書類を取って戻ろうとしたら
見つかって、
今隠れているところ

戦ったら絶対に勝てないけど、
逃げるなら勝ち目はある。

早くここから出ないと

そう思って、隠れていた所から出ようとする

が、

ドンッ

『ッッ！！』

角から出てきた誰かとぶつかり、
額に痛みを感じて顔を上げる

？？｢………｣

そこには、ぱっつん前髪が特徴的な若い男

この会社の警備メンバーの顔は頭に入っている
そこに彼の顔は無かった

ということは、
彼は白鳥のメンバー

逃げられない

そう咄嗟に判断して、戦闘姿勢をとる

彼も、スッと、私に倣い戦闘姿勢をとる

『………』

？？｢………｣

長い沈黙を破ったのは、彼

グワッ

右に蹴りを入れてきた

クルッ

それをバク転で回避、
そのまま右足で蹴ろうとするが

ガッ

『ッッ！！！』

その足を掴まれる

ドッ

？？｢！っつ｣

咄嗟に足で蹴りつけて離れる

そのまま後ろへ跳躍

スタッと着地すると、横にある通路を走り始めた

？？｢！｣

逃げられると思っていなかったからか、彼は一瞬驚きを見せるが、

ダッ

私の方へ向かってきた

必死で逃げるが、女の私では男の足には勝てない
そのうち捕まってしまうだろう

そういえば、と記憶していたこの建物の地図を思い出す

この先曲がってすぐの所に
ダストシュートがあったはず
猫の姿なら、簡単にそこへ入れる

角を曲がってすぐ、猫に変化

ガタッ

ダストシュートへダイブした

タタタッ

男が来て、周りを見渡すが
もちろん見つかるようなところに私はいない

キョロキョロと少しの間私を探していた彼は、
諦めたのか来た時とは違う方向に走っていった

ダストシュートから出る

『(……危ないところだった)』

休憩している余裕はない
すぐに近くの通気口へ入り、屋上へ登って
何とか建物から脱出した

────────

戦闘シーンて難しい。