狂ったくらいに愛してる。 (ページ27)

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Kazumaside

今日、バイトから帰ったら、
しっかりAに伝えておこうと思う。

前、Aが
神谷とのことをしっかり打ち明けてくれたから
神谷にもしっかり感謝を伝えることが出来た。

もしかして、俺がこれを伝えることによって、
しっかり考え直してくれるかもしれない。

俺はそう思うから伝えるね。

バイトが終わって、家に帰ってきた。

「ただいま〜」

『おかえりなさい！』

「今からご飯作るねぇー」

作ってる途中ですんごい悩んだ、
これを言って、俺が後悔することはないかとか。
Aはどんな気持ちになるかとか。

でも、悩んだってなんにも変わらない。
しっかり伝えるんだ。

「A食べよ〜」

『はーい』

「『いただきマース』」

今日も相変わらず、
美味しそうに食べてくれるA。

この笑顔がまだあってよかったなぁって
心底思う。

「なぁ、A。」

『どーしたの？』

「Aが、神谷との事しっかり言ってくれたから、俺もなんで神谷と関わって欲しくないか、しっかり言おうと思う。」

『…うん、分かった。』

「単刀直入に言っちゃうと、あいつは正真正銘のクズで、女の子が大好き人間なの。」

「人間の心なんて分かりはしない。人を惚れさせては、すぐ捨てる。あいつにとって、女の人達は全部道具でしかなくて、どんだけ何を言われてもやめようとしない。」

「噂は高校全体にまでは行かないけど、ここの学年ではめっちゃ有名な話で、女子はそれでもって人が多くて、あの危険さに溺れてく人も多い。」

「その1人に、Aはなって欲しくなかった。だから、関わって欲しくなかった。」

『そっか…。そういうことだったんだね。』

ちょっとは、分かってくれたかな。
好きって言う感情、どっか消えてってくれたかな。
お願いだよ。
あいつのところにだけは、行かないで欲しい。

「それでも、Aは神谷のことが好き……？｣

『うん。ごめんだけど、この気持ち止められそうにないや。』

『たとえどんなに傷つけられても、健太さんならいいと思えちゃうし、まだされたことないからわかんないんだけどね笑』

『どんなことをされても、好きでいるって感情は消えないと思うよ。』

あーーあ。
Aも、ここの学年の女と一緒くらいに狂って行っちゃうのかな。