狂ったくらいに愛してる。 (ページ19)

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Youside

お兄ちゃんとかもはじき飛ばして行くとか言ったものの…

怖くて抜けられません。

そんなこんなでもうお昼。
いつも場所にいつもの4人で向かった。

途中で北人さんが、
「トイレ行きたい！樹一緒に行こ！」って言い出して、
樹は嫌がってたけど、無理やり連れていかれた
連れションなんて、女々しい…

いつもの場所に先にお兄ちゃんと向かった

途中で、友達と一緒にいる健太さんを見つけた
それにはお兄ちゃんも気づいてた

健太さんは私見つけてニコって笑ってくれる
お兄ちゃんはビックリするくらい怖い表情でけんたさんを睨んだ。
その状況に私は苦笑いをすることしか出来なかった。

こんなに怖い顔で睨まれてるのに、それを見て笑ってる健太さん。
メンタルが強いのかなんなのか…。
健太さんの隣にいるお友達もこの光景を見て苦笑い。

『ねぇ、お兄ちゃん』

壱「どうした？」

『なんで健太さんと関わっちゃいけないの？』

壱「……あいつは最低な人間だから。」

そうお兄ちゃんは答えた。

最低な人間？
健太さんは赤の他人の私にも優しく接してくれて、生きる希望を与えてくれた。
優しく微笑んでくれた。
最低な人間だなんてありえない。

でも、
人の悪口を普段言わないお兄ちゃんからの言葉は、とても説得力があった。

ちょっと気まずくなっちゃって、
沈黙が数秒続いた。

北「おまたせ！、」

沈黙を破ったのは、トイレから帰ってきた北人さんと樹だった。

樹「トイレ出た瞬間、競走だ！って言って走り出さないでくださいよ！！」

2人とも走ってきたのか息が上がって肩で呼吸してる。

北「俺勝ったから後でジュース奢れよー」
って、後輩の樹に言ってる。
先輩になんてまるで見えない。

「｢『ほんとに先輩なん/か/すか/ですか』｣」

壱馬も樹も私も全く同じこと思ってたみたいで、3人で爆笑した

北「笑わないでよ！！」
って、北人さんが恥ずかしそうに言ってた

ちょっと気まずかった空間も一瞬で晴れた。